摂食障害|明大前メンタルクリニック 世田谷区松原の心療内科・精神科

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摂食障害

拒食症と過食症

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摂食障害は、食に関する難治性の病気で、「拒食症(神経性食思不振症)」と「過食症(神経性大食症)」に大別されます。
無理なダイエットやストレス、失恋、受験の失敗などをきっかけに拒食症になり、どんどん痩せていっても食事を摂ることができなくなり、ますます痩せが進んでしまうケースと、拒食状態にあったものが、突然大量の食事を摂るようになり、過食症に移行するケースなどがあります。
拒食症では食べることに抵抗感を持ち、食事量が極端に減ります。その状態を我慢できずに、今度は反動を来たして大量に食べてしまうのが過食症なのです。体重を増加させないようにと、意識的な嘔吐や下剤の乱用にはしる人も、よく見受けられます。

身体的・精神的要因がからむ食行動異常

このように摂食障害は、身体的要因と精神的要因が相互・密接に関連して形成される食行動の異常なのです。若い女性に多いと言われていましたが、最近では年齢層が広がり、男性にもみられるようになってきました。発症の原因は、今のところ不明です。
なお、摂食障害は甘えから起こる疾患などではなく、むしろ自分に厳しく、自分を責めやすい人に多いと言われます。

摂食障害の治療

摂食障害に決定的な治療法は確立されていませんが、一般に認知行動療法や対人関係療法などの精神療法を中心にした治療が行われます。また、低栄養や脱水、電解質異常など、拒食や過食・嘔吐などによる体へのダメージに対する治療を行うことも大切になります。精神面と身体面の両面のわたる治療が必要なのです。
摂食障害に特効薬はありませんが、抗うつ薬(SSRIなど)や抗精神病薬が用いられることがあります。精神的に不安定な状態が続いたり、うつ状態に陥ったりしているケースでは、そうした症状を抑えるために、抗不安薬や抗うつ薬などを用いたりもします。
摂食障害は、適切に治療に取り組めば、必ず回復に向かいます。自分自身での回復が難しいと思ったら、早めに専門医に相談しましょう。

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